【感想レビュー】
さかなや氏が描くこの異色の物語は、日常の隙間に潜む、あまりにも突飛で、しかし抗いがたい快楽の運命を鮮やかに描き出す。
仕事帰りのOLにとって、一杯のラーメンは癒やし。そのささやかな幸福が、店員が運んできた丼の中で、一瞬にして淫靡な劇場へと変貌する。「指が入っちゃってますよ!」という彼女のクレーム。しかし、その先にあったのは、湯気と共に立ち上る麺の中に、まるで具材のように混入していた「それ」だった。この常識を打破する導入の衝撃こそ、本作の最大の魅力であり、読者の理性と好奇心、そして性欲を一気に掻き立てる。
抗議する巨乳のOLと、どこか天然で憎めない表情の店員。この緊張感あふれる場面が、性的な接触へと移行するさまは、まるで悪夢のような、いや、最高の夢のような展開だ。ラーメンの味を証明するため、彼女の口の中に無造作に押し込まれる「異物」——その瞬間の、驚愕から戸惑い、そして快感へと変わる表情は、たまらない興奮を誘う。
彼女の純粋さと、予想外の痴女としての覚醒、そして店員に対する専属の愛情へと変貌していく心理描写は、コメディの皮を被った究極の服従劇だ。
店内で繰り広げられるフェラチオから、最終的には睡眠姦や潮吹きといったハードなプレイへと突き進む展開は、彼女の理性が崩壊し、純粋な性欲の奴隷へと堕ちていく様を濃厚に描いている。ラーメンの「旨い」という感覚が、いつしか「ちんこ」の「旨い」へとすり替わる倒錯。日常を舞台にした、ギャグとエロスの奇跡的な融合であり、読者はその濃密な背徳感に、思わず笑い、そして濡れてしまうだろう。
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